
私が普段行っているMacのメンテナンスです。初心者でもできる簡単なもので、Macユーザーなら最低限やった方がいいと思うもの4つです。
1. 再起動
「えっ?」と思うかもしれませんが、電源を落とさずスリープモードで長い期間使っていると、徐々に調子が悪くなることがあります。使用状況によりますが、1週間に1回は再起動してます。
2. バックグラウンドメンテナンスタスク
10.4 Tiger 以降のOS Xには、自動でメンテナンスを行う機能が備わっています。俗に「メンテナンススクリプト」呼ばれるもので、キャッシュや/tmp以下の一時ファイル等を削除してくれます。
この機能、10.7 Lionの設定ファイルを見ると以下の時間に実行されるようです。
- 毎日、早朝の03:15
- 毎週、土曜日の 03:15
- 毎月、1日の05:30
この時間にシステムが終了してたり、スリープ状態の場合はメンテナンスは行われません。10.6 Snow Leopard 以降のOS Xであれば、次回起動時にメンテナンスが実施されます。
2-1. スリープ中であってもメンテナンスを実行する
10.6 Snow Leopard 以降(たぶん)で、以下の条件を満たしていると、スリープ状態であっても自動でメンテナンスしてくれます。
- Macがネットに接続されている。
- システム環境設定「省エネルギー」内の「ネットワークアクセスによってスリープを解除」が有効になっている。
夜中にディスプレイが真っ暗な状態でMacが起動し、メンテナンスが済むと自動でスリープに戻ります。
メンテナンスの内容について詳しく知りたい方は、/etc/periodic/以下に実行されるスクリプトが置いてあります。適当なエディタで開いて中を見てください。
ログを見る限り大したことはしてないようですが…。
3. アクセス権の修復
Macはもちろん、UNIXやLinuxではファイルごとに「アクセス権」というものが設定されています。この設定が狂うと、面倒なトラブルに発展する可能性があります。
アクセス権はMacを普通に使っていても狂います。最低でも2週間に1回は修復してます。それ以外にアップデートの前と後にも実施します。アップデートの内容がなんであろうとです。
3-1. アクセス権修復のやり方
やり方は下の画像の通りです。とくに迷うことはないと思います。
↑画像クリックで拡大します。
4. セーフブートで起動
トラブルの際に使用する特殊な起動モードですが、メンテナンスとしても使えます。
メンテナンススクリプトだけではちょっと…なので、システムキャッシュなどを削除するのに使ってます。最低でも月1~2回は実施してます。
Appleによると、セーフブートでは下のようなことが実施されるようです。
起動ボリュームのディレクトリチェックが強制的に実行されます。このチェックが行われている間は画面に進行状況バーが表示され、コンピュータの起動を完了するのに通常より時間がかかる可能性があります。
必要なカーネル機能拡張のみが読み込まれます (一部の項目は、「/システム/ライブラリ/Extensions」にあります)。
「/システム/ライブラリ/Fonts」フォルダ以外のフォントはすべて無効になります (Mac OS X 10.4 またはそれ以降)。
通常、「/ライブラリ/Caches/com.apple.ATS/(uid)/ フォルダ」に格納されているフォントキャッシュはすべてゴミ箱に移動されます。ここで、(uid) は、501 などのユーザ ID 番号です (Mac OS X 10.4 以降の場合)。
すべての起動項目とログイン項目が無効になります (Mac OS X 10.4 またはそれ以降)。
Mac OS X 10.5.6 以降:(/var/db/dyld/) に格納されているダイナミックローダの共有キャッシュが削除されます。キャッシュに問題がある場合は、起動時 (特にソフトウェア・アップデート後)、青い画面が表示されます。コンピュータを再起動すると、通常はキャッシュが再び作成されます。
Mac OS X:セーフブート、セーフモードとは?より抜粋。
4-1. セーフブートで起動する方法
セーフブートで起動するには、起動音が聞こえたら shift を押しっぱなしにします。成功すると、下のように進捗状況を示すプログレスバーが表示されます。
うまくいかない場合は、 shift を押しながら起動/再起動してください。
10.7 Lion以降では、ログイン画面右上にセーフブートと表示されるようです。
これで終了です。あとは再起動して通常のモードに戻ります。私はセーフブートでログインし、様子を見てから再起動してます。
さいごに
基本的なメンテナンスなら、この4つだけで十分だと思います。徹底的にやる時だけアプリに頼ります。私はMainMenuを使い2~3ヶ月に1回実施してます。
私が行っているメンテナンスをまとめると下のようになります。
実施頻度 | メンテナンス内容 |
---|---|
普段 | メンテナンススクリプト |
1週間に1回 | 再起動 |
2週間に1回 | アクセス権の修復 |
1ヶ月に1~2回 | セーフブート |
2~3ヶ月に1回 | MainMenu |
特に難しいことはない(と思う)ので、初心者の方でも出来る内容だと思います。
割とギークな方にも今回の4つはお勧めです。理由は、4つともキーボードから手を離さずに実行できるからです。
- メンテナンススクリプト → 自動。
- 再起動 → command + control + eject で実行可。
- セーフブート → 再起動後に shift を押すだけ。
- アクセス権の修復 → コマンド$ diskutil repairPermissions /で。
アクセス権修復コマンドは、.bashrcにエイリアスを設定して$ reperで実行できるようにしてます。コマンド使えば他にも色々と出来ますが…とりあえず。
2~3ヶ月に1回のメンテナンス、今はMainMenuを使ってますが以前はOnyXでした。
OnyXを使ったメンテナンス方法は過去に書いているので、興味のある方は下記リンク先の記事を見てみてください。
スポンサード リンク