Macとかの雑記帳

割と高機能なGmailバックアップソフト「gmvault」の使い方

$ gmvaultはGmailの送受信メールや添付ファイルだけでなく、ラベルなどの属性情報をも含んだ完全な形でバックアップ/復元するソフトです。

データの暗号化」「複数アカウントのデータを統合」「別アカウントへのデータ復元」といった割と便利な機能が備わっています。また、Gmailの詳細検索に対応しており、条件や期間を指定したバックアップも可能です。

まだベータ版らしいのですが、Gmail用の強力なバックアップツールじゃないかと思います。備忘録をかねて使い方をまとめてみました。

1 gmvalt を Mac へインストール

Macの場合、ビルド済みのファイルが配布されてます。それを/usr/local/binあたりに手動で入れてもいいのですが…

 

Pythonで書かれているようなので、easy_installpipで入れた方が管理が楽だと思います。

$ sudo easy_install gmvalt
$ sudo pip install gmvalt

2 Gmailの設定を確認する

gmvaultは、Gmailの「すべてのメール」からデータを読み込むようで、ここにIMAPで接続できないと機能しません。

gmvault_02

 

デフォルトでは接続できるようになってます。設定を変更してる方は「設定ラベル」と進み、「すべてのメール」の「IMAPで表示」にチェックを入れてください。

↑画像クリックで拡大します。

3 メールをバックアップする

メールをバックアップする場合は、$ gmvault sync Gmailのアドレスを実行します。私の場合は以下になります。

$ gmvault sync kikaigyo@gmail.com

 

上のコマンドを実行すると、初回のみ「Gmailアカウントへの許可」を求める画面が表示されます。

 

左下のアクセスを許可をクリックすると、gmvaultが使えるようになります。

gmvaultはアカウントへの接続にOAuth認証を使っています。そのため、初回接続時にアクセスを許可する必要があります。

 

アクセスが許可されれば、バックアップが開始されます。

 

3-1 バックアップのタイプを指定する

バックアップには「full」「quick」「custom」の3つのタイプがあります。タイプを指定する場合は、下のように-tまたは--typeをつけて実行します。

$ gmvault sync -t quick kikaigyo@gmail.com
指定できるタイプ説明
full 全てのメールデータをバックアップします。デフォルト値なので特に指定する必要はありません。
quick 直近2ヶ月分のデータのみバックアップします。
custom 期間や条件を指定してバックアップする際に使います。

3-1-1 期間を指定してバックアップ

期間を指定したい場合は、custom に -rまたは--imap-req というオプションをつけて実行します。

$ gmvault sync -t custom -r "Since 1-Nov-2011 Before 10-Nov-2011" kikaigyo@gmail.com

上の場合、2011年11月1日~2011年11月10日のデータをバックアップします。

3-1-2 条件を指定してバックアップ

条件を指定してバックアップする場合は、custom に -gまたは--gmail-reqというオプションをつけて実行します。

$ gmvault sync -t custom -g "in:inbox from:foo" kikaigyo@gmail.com

上の場合、「受信トレイ」の中にある「差出人」がfooであるメールをバックアップします。

"in:inbox from:foo"」の部分は、Gmailの詳細検索に使う演算子です。他にも色々と指定できます。詳しくは詳細検索の使用 - Gmail ヘルプを参照してください。

 

3-2 バックアップ先を指定する

任意の場所にバックアップしたい場合は、-d バックアップ先をつけて実行します。

$ gmvault sync -d ~/.mail_backup/kikaigyo@gmail.com/ kikaigyo@gmail.com

私の場合、ホームに.mail_backupという不可視フォルダを作り、その中にアドレスごとの保存先フォルダを置いてます。

gmvault_10

 

ちなみに、デフォルトでは~/gmvault-dbというフォルダを作成され、そこにバックアップデータが保存されます。

gmvault_08

 

gmvaultは、基本的に1フォルダ1アカウント分のデータしか保存できません。複数のアカウントを使っているなら、アカウントごとに保存先フォルダを作っておくことをお勧めします。

3-3 sync で使えるその他のオプション

オプション説明
-h
--help
$ gmvault syncのヘルプを表示します。
--resume
--restart

最後に実行したsyncコマンドを再度実行します。何かのトラブルでバックアップが中断してしまった時などに使うようです。

-e
--encrypt
バックアップデータを暗号化する場合に使用します。
-m
--multiple-db-owner

メールデータは、基本的に1フォルダ1アカウントしか保存できません。

このオプションを使うと、1つのフォルダに複数アカウントのデータをバックアップできます。

復元時にはデータが統合された状態で復元されます。

--no-compression バックアップ時に非圧縮で保存します。
--server IMAPサーバのホストネームを指定します。デフォルトは「imap.gmail.com」です。
--port 接続時のポート番号を指定します。デフォルトは「993」です。
--renew-oauth-tok OAuth認証に使うトークンを再取得します。
-p
--passwd

OAuth認証ではなく、パスワード認証で接続する際に使用します。

sync foo@gmail.com -pと実行すると、パスワードを求めてきます。

--store-passwd

パスワード認証に使うパスワードをローカルに保存します。

--store-passwd -pのように「-p」オプションと併用します。

--renew-passwd

「--store-passwd」で保存したパスワードを変更する際に使用します。

これも「-p」オプションと併用して使います。

-o
--oauth

パスワード認証で接続していたアカウントに、OAuth認証で接続する場合に使用します。

指定できるオプションについて詳しく知りたい方は、$ gmvault sync -hを参照してください。

4 バックアップしたメールを復元する

バックアップデータを復元する場合は、$ gmvault restore Gmailのアドレスを実行します。

$ gmvault restore kikaigyo@gmail.com

4-1 restore で使えるオプション

オプション説明
-h
--help
$ gmvault restoreのヘルプを表示します。
-t
--type
sync同様にタイプを指定できます。使えるのは「full」と「quick」のみです。デフォルトはfullになります。
-l
--label

復元するデータにラベルを追加します。

-l "ラベルに使う文字列"と実行します。ちなみに、日本語には対応してないようです。

-d
--db-dir

復元するデータが保存されているフォルダを指定します。

任意の場所にデータを保存してる場合や、データを別アカウントに復元したい場合などに使用します。

--resume
--restart

最後に実行したrestoreコマンドを再度実行します。

--server IMAPサーバのホストネームを指定します。デフォルトは「imap.gmail.com」です。
--port 接続時のポート番号を指定します。デフォルトは「993」です。
-p
--passwd

復元時にパスワード認証で接続するのに使用します。

-o
--oauth

パスワード認証で接続していたアカウントに、OAuth認証で接続する場合に使用します。

詳しく知りたい方は、$ gmvault restore -hを参照してください。

参考リンク:
Gmvault: gmail backup
gaubert/gmvault · GitHub
Gmvault - k本的に無料ソフト・フリーソフト

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