
Homebrewを快適に使うために私が実施してる設定の晒しです。$PATH
の変更、コマンドの短縮、リポジトリの追加、Homebrewの環境変数の4つを設定してます。
デフォルトでも問題ありませんが、$PATHは変更しておいた方がいいと思います。
1 sbinの作成と $PATH の設定
Homebrewが使用する/usr/local/bin
はデフォルトでパスが通っているので、通常は設定を変更する必要はありません。
しかし、Macバンドルのソフト(最初から入ってるやつ)をHomebrewで入れ直す場合は、/usr/local/bin
が優先されるようにします。そうしないと入れたソフトを使う事ができません。
また、nginxやclamavなどのソフトは/usr/local/sbin
にリンクを作成します。これはデフォルトで存在しないためパスが通っていません。
ソフト導入時に警告やエラーが表示されてから設定しても問題ありませんが、気分が悪いので先に設定してます。
1-1 /usr/local/sbin を作成
Finderの右クリックから「新規フォルダ」で作るか、ターミナルで下を実行するかして作成します。
1-2 PATHの設定
複数ユーザーで1台のMacを使っていたり、サーバーとして外部に公開しているなら.bashrcなどでユーザー単位の設定にした方がいいと思います。
そうでなければ/etc/paths
で設定した方が簡単です。
下は10.7デフォルトの/etc/paths
です。このファイルでパスを設定する場合は、優先したい順に上から一行ずつパスを書いていきます。
/usr/bin /bin /usr/sbin /sbin /usr/local/bin
を のように変更すると/usr/local
以下が優先されるようになります。
/usr/local/bin /usr/bin /bin /usr/local/sbin /usr/sbin /sbin
設定が済んだらターミナルのウィンドウを開きなおすか、新規タブを開き、下を実行してパスを確認します。
上のように/usr/local
以下が最初に参照されるように変更されていると思います。
2 alias を設定してコマンドを短縮
~/.bashrc
に以下のような設定を追加し、コマンドをいくつか短縮してます。
## Homebrew ## alias b='brew' alias bs='brew -S' alias bi='brew info' alias bl='brew list' alias bh='brew home' alias bopt='brew options' alias bout='brew outdated' alias bup='brew update' alias bupg='brew upgrade' alias opbr='open $(brew --prefix)/' alias cdbr='pushd $(brew --prefix)/'
上の場合$ bi フォーミュラ名
と実行すると、$ brew info フォーミュラ名
を実行してくれます。
3 リポジトリを追加してフォーミュラを増やす
以前紹介したtapコマンドを使ってリポジトリを追加します。
※:homebrew-altに含まれていた「duplicates」「versions」「unmaintained」は、それぞれ別のリポジトリになりました。
4 Homebrew の環境変数
~/.bashrc
などに下のような記述を追加して設定します。
私が設定しているのは上の3つだけですが、それ以外の環境変数もいくつか書いておきます。
環境変数 | 説明 |
---|---|
HOMEBREW_CACHE |
パッケージのインストール時に使うソースを残しておく場所を指定します。
デフォルトは ~/Library/Caches です。
|
HOMEBREW_EDITOR |
$ brew edit を実行した際に使用するエディタを指定します。
特に指定しない場合はシェルと同じエディタで開きます。 |
HOMEBREW_MAKE_JOBS |
ビルドする際の同時makeジョブ数を指定します。デフォルトはCPUのコア数と同じ数値が設定されています。
この数値を増やすとインストールにかかる時間は減りますが、パソコンへの負荷が大きくなります。 |
HOMEBREW_TEMP |
Homebrewが使用するtmpディレクトリを指定します。
システムと別のボリュームにHomebrewをインストールした場合、この設定が必要になるようです。 |
HOMEBREW_USE_CLANG |
ビルドに使う$ clang を指定したい場合に設定します。
|
HOMEBREW_USE_GCC |
ビルドに使う$ gcc を指定したい場合に設定します。
|
HOMEBREW_USE_LLVM |
ビルドに使う$ llvm を指定したい場合に設定します。
|
HOMEBREW_VERBOSE |
パッケージのインストール時に詳細を表示します。=1 で設定が有効になります。
|
HOMEBREW_CURL_VERBOSE |
ソースファイルのダウンロード時に詳細を表示します。これも=1 で有効になります。
|
設定できる変数の詳細は$ man brew
を参照してください。
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