Macとかの雑記帳

Xcode4.3にしてHomebrewでエラーが出た場合の対処法

Xcodeをv4.3にした後、Homebrewで特定のソフトがインストールできない症状が発生しています。今のところ「git」と「macvim」の2つで症状が出るようですが、ほかのソフトでも同様の症状が発生するかもしれません。

ですので、Xcode4.3を入れた方は対策しておいた方がいいと思います。

Xcode4.3の変更点とHomebrewのエラーの原因

v4.3からインストール先が/Applicationsに変更されました。

xcode4.3

 

また、これまでXcode導入時に自動で入れてくれた各種ツールがオプション扱いになりましたので、必要に応じて自分で追加する必要があります。

x43br_10

 

ちなみに、Xcode4.3初回起動時に旧バージョンをゴミ箱に捨てるか否か聞いてきます。ここで捨てなければHomebrewのエラーはたぶん出ないと思います。

x43br_09

 

下はHomebrewでmacvimのインストールを実施したところです。

x43br_01

/Developer/usr/bin/xcodebuildが存在しないためビルドに失敗してます。

 

v4.3にしたことで発生するHomebrewの不具合は、下記2つの変更点が大きな要因ではないかと思います。

  • インストール先が/Developerから/Applicationsに変更されパスが変わってしまった。
  • UNIXツール(Command Line Tools)がオプション扱いになり、デフォルトでは入ってない。

ですので、これらを解消すればエラーは治まるはずです。

Xcode4.3 + Homebrewのエラー対処方

v4.3からオプションになった各種ツールの中の「Command Line Tools」を導入し、Xcodeのパスを変更してHomebrewが参照できるようにしていきます。

Command Line Toolsのインストール

まずXcodeを起動し、下のように「Preferences…」を選び、Xcodeの環境設定を開きます。

x43br_03

 

環境設定を開いたら「Downloads」タブを選び、「Command Line Tools」をインストールします。

x43br_04

 

インストールにはAppleDeveloperのIDとパスワードが必要になります。

x43br_05

アカウントを持っていない方は、下記リンク先で作成してください。

Register as an Apple Developer

 

IDとパスワードを入れるとインストールされます。

x43br_06

Xcodeのパスを変更

下記コマンドを実行し、現在のパスを確認します。

$ xcode-select -print-path

恐らく、これまで使っていた/Developerのままだと思います。

x43br_07

 

新しいパス/Applications/Xcode.app/Contents/Developerに変更するため下記を実行します。

$ sudo xcode-select -switch /Applications/Xcode.app/Contents/Developer

 

再度下記を実行してパスが変更されたかどうか確認。

$ xcode-select -print-path

下のようにパスが変更されていればエラーが出なくなると思います。

x43br_08

 

念のためコンパイラのパスも確認。

$ xcrun -find cc
$ xcrun -find gcc
$ xcrun -find clang

x43br_11

/Applications/Xcode.app/Contents/Developer以下になっていればOKです。

 

Xcodeのパスを変更せずに済ましたい場合

諸事情によりXcodeのパスを変更したくない場合は、Command Line Toolsインストール後に、シンボリックリンクを作成して対処するという方法もあります。

$ sudo ln -s /Applications/Xcode.app/Contents/Developer /Developer

 

そのうち何かしらの形で対策されるとは思いますが、とりあえずの対処法です。

 

参考リンク:
#9179: Support for Xcode 4.3 - Issues - mxcl/homebrew - GitHub

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