
Xcodeをv4.3にした後、Homebrewで特定のソフトがインストールできない症状が発生しています。今のところ「git」と「macvim」の2つで症状が出るようですが、ほかのソフトでも同様の症状が発生するかもしれません。
ですので、Xcode4.3を入れた方は対策しておいた方がいいと思います。
Xcode4.3の変更点とHomebrewのエラーの原因
v4.3からインストール先が/Applicationsに変更されました。
また、これまでXcode導入時に自動で入れてくれた各種ツールがオプション扱いになりましたので、必要に応じて自分で追加する必要があります。
ちなみに、Xcode4.3初回起動時に旧バージョンをゴミ箱に捨てるか否か聞いてきます。ここで捨てなければHomebrewのエラーはたぶん出ないと思います。
下はHomebrewでmacvimのインストールを実施したところです。
/Developer/usr/bin/xcodebuildが存在しないためビルドに失敗してます。
v4.3にしたことで発生するHomebrewの不具合は、下記2つの変更点が大きな要因ではないかと思います。
- インストール先が/Developerから/Applicationsに変更されパスが変わってしまった。
- UNIXツール(Command Line Tools)がオプション扱いになり、デフォルトでは入ってない。
ですので、これらを解消すればエラーは治まるはずです。
Xcode4.3 + Homebrewのエラー対処方
v4.3からオプションになった各種ツールの中の「Command Line Tools」を導入し、Xcodeのパスを変更してHomebrewが参照できるようにしていきます。
Command Line Toolsのインストール
まずXcodeを起動し、下のように「Preferences…」を選び、Xcodeの環境設定を開きます。
環境設定を開いたら「Downloads」タブを選び、「Command Line Tools」をインストールします。
インストールにはAppleDeveloperのIDとパスワードが必要になります。
アカウントを持っていない方は、下記リンク先で作成してください。
Register as an Apple Developer
IDとパスワードを入れるとインストールされます。
Xcodeのパスを変更
下記コマンドを実行し、現在のパスを確認します。
恐らく、これまで使っていた/Developerのままだと思います。
新しいパス/Applications/Xcode.app/Contents/Developerに変更するため下記を実行します。
再度下記を実行してパスが変更されたかどうか確認。
下のようにパスが変更されていればエラーが出なくなると思います。
念のためコンパイラのパスも確認。
/Applications/Xcode.app/Contents/Developer以下になっていればOKです。
Xcodeのパスを変更せずに済ましたい場合
諸事情によりXcodeのパスを変更したくない場合は、Command Line Toolsインストール後に、シンボリックリンクを作成して対処するという方法もあります。
そのうち何かしらの形で対策されるとは思いますが、とりあえずの対処法です。
参考リンク:
#9179: Support for Xcode 4.3 - Issues - mxcl/homebrew - GitHub
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