
Growl と HardwareGrowler はver.1.3より有料になりましたが、これまで同様オープンソースですのでソースが公開されています。これを使って自分でビルドすれば無料で使えるようになります。
検証環境:GrowlとHardwareGrowlerのver.1.3 を、OS X 10.7.2 Lion 上の Xcode 4.2.1 でビルドしてます。
Growlをソースからビルドする
1.ソースをダウンロード
Growlのソースは Google Code にアップされてますので、ソースのダウンロードに必要なMercurialを最初に入れます。
私はHomebrewを使っているので上のコマンドになります。パッケージ管理ソフトを使っていない場合は、Mercurial SCMからダウンロードしてください。
Mercurialを入れたら、ソースをダウンロードします。
2.ファイルの生成と編集
ダウンロードしたGrowlフォルダ内に移動して、hgRevision.hというファイルを生成します。下記コマンドを順に実行します。
$ export BUILT_PRODUCTS_DIR=`pwd`
$ ./generateHgRevision.sh
次に、GrowlVersion.hというファイルを開き、7行目付近に以下の赤字部分を追加します。
↓
#include "include/hgRevision.h"
3.Xcodeでファイルを編集
これ以降はXcodeでの作業になります。GoogleCodeよりダウンロードしたGrowlフォルダを開き、中にあるGrowl.xcodeprojを開きます。
4.ビルドターゲットを変更
開いたら、下の囲ってある部分をクリックしてビルドターゲットを変更します。
クリックしたら、下のようにGrowl.appにします。
5.Code Signingを変更する
Project の Growl と、Targets の Growl.app の「Code Signing Identity」の値をDon’t Code Signに変更します。
↑画像クリックで拡大します。
上と下の画像でいう右ペイン、上部タブにあるBuild Settingを選び、表示を切り替えると Code Signing を変更できる画面になります。
↑画像クリックで拡大します。
6.ビルドする
変更が済んだら、▶をクリックしてビルドします。
ビルドが無事に終了すると、下のように「Build Succeeded」と表示されます。
ビルドが終了したら、下のようにProductsを展開してGrowl.appを右クリックし、Show in Finderを選びます。
すると、作成されたGrowl.appが表示されますので、これをアプリケーションフォルダにでも移動すれば終了です。
旧バージョンのGrowlの使っている場合は、Releaseフォルダ内にGrowlのアンインストーラーが入ってますので、事前にアンインストールしておいた方が良いと思います。
HardwareGrowlerをソースからビルドする
1.必要なパッケージを導入
下記を実行し、HardwareGrowler作成に必要なものをインストールします。
$ sudo gem install kballard-osx-plist
2.Xcodeでファイルを編集
Growl.appのビルドに使ったgrowlフォルダ内、Extras/HardwareGrowler の中にあるHardwareGrowler.xcodeprojを開きます。
3.ビルドターゲットを変更
Grwol.appと同様にビルドターゲットを変更し、HardwareGrowlerにします。
4.Code Signingを変更する
これもGrowl.appと同じく「Code Signing Identity」の値をDon’t Code Signに変更します。3カ所あります。
↑画像クリックで拡大します。
↑画像クリックで拡大します。
↑画像クリックで拡大します。
5.ビルドする
変更が済んだら▶をクリックしてビルドします。ビルドが終了したら、Productsを展開してHardwareGrowler.appを右クリックし、Show in Finderを選びます。
作成されたHardwareGrowler.appが表示されますので、アプリケーションフォルダにでも移動して終了です。
参考LINK:
Growl 1.3 を無料でインストールする方法 | Carpe Diem
Growl 1.3をビルドしてインストールする - DiaryException
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