多機能ランチャ、Alfredの使い方と設定です。Quicksilver程の拡張性はありませんが、欲しい機能は一通りそろっている上に、使い方や設定がシンプルなので初心者の方でもすぐに使えるランチャではないかと思います。今回は無料版でつかえる機能のみで、有料のPowerpackに関しては次の記事で紹介します。
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この記事の目次
- Alfredの基本的な使い方
- Web検索の使い方と設定
- Same as Default Results:Default Results で設定したディレクトリが検索対象になります。デフォルトはこの設定です。
- Everything:外付けHDD等の外部デバイスを検索対象に含みます。
- Everything including Network:外部デバイスと、ネットワークボリュームを検索対象に含む設定らしいです。
ファイル検索
アクセサリ(使い方と設定)
システム(使い方と設定)
※:検証には Alfred(Powerpack) v0.9を使用してます。Alfredの基本的な使い方
option Space でAlfredを起動して検索したい文字列を入力すると、その文字列を含むファイルやアプリ等が候補として表示されます。
後はカーソルをあわせて Return を押すか、command 数字 で決定します。
上の場合、Return でOfficeのWordが起動し、command 1 でWordressというフォルダが開きます。
また、検索したファイルやフォルダをドラッグして、デスクトップ等にコピーすることもできます。
Web検索
検索したい語句を入力すると、「google」「amazon」「wikipedia」の3つが表示されるので、いずれかを選び検索します。

検索エンジンを指定して検索
入力した文字列によっては、上のようなWeb検索にならない場合があります。そのような場合は、「検索エンジン名 半角スペース 検索したい語句」と入力し、検索エンジンを指定して検索します。
上はyahooを指定してますが、googleを指定すればgoogleで検索してくれます。
検索エンジンを呼び出すキーワードは、環境設定の Web Searches で変更できます。
ホットキーを使ってWeb検索
検索したい文字列を入力後、option Return を押すと、ブラウザで設定されている検索エンジンでWeb検索してくれます。
Custom検索
環境設定の Custom Searches で、任意の検索エンジンを使用したカスタム検索を追加することができます。
例として、はてブ内を検索するカスタム検索を作成すると以下のような感じになります。
1:検索に使用するURLを記入します。検索用URLの、検索したい文字列が入る部分に{query}を記入します。
2:作成したカスタム検索の名前を記入します。
3:任意のアイコンを設定することができます。
4:このカスタム検索を呼び出すキーワードを記入します。
今回は検索用のキーワードをhatenaにしたので、下のように「hatena 半角スペース 検索する語句」と入力すると、はてなブックマーク内での検索結果がブラウザで表示されます。
カスタム検索に使うURLについては、Alfred tipsで大量に紹介されているので、詳しく知りたい方はそちらを参考にしてください。
ファイル検索
検索窓に文字列を入力して検索するか、下のように半角スペースを入力して「'」を表示させた状態で文字列を入れます。
上の基本的な検索方法以外に、ファイルを開く際のアクションを指定して検索することもできます。
find + 半角スペース + 文字列
選択したファイルを、Finderで表示します。
例えば選択したファイルが画像ファイルだった場合、通常はプレビュー.appで開かれますが、findで検索するとFinderで表示されます。
open + 半角スペース + 文字列
検索したファイルをアプリで開きます。
画像ファイルであればプレビュー等で、テキストであればテキストエディタ等でファイルを開きます。半角スペースを入力する検索や、文字列のみを入力して検索する場合と同じ挙動のようです。
in + 半角スペース + 文字列
検索した文字列を含むファイルを開きます。
通常はファイル名での検索ですが、inで検索すると、その文字列を含んでいるファイルを検索する事ができます。
Spotlightで検索
検索したい文字列を入力後、control Return を押すと、Spotlightで検索します。
ファイル検索の設定
Default Result
環境設定のDefault Resultでは、検索に含むファイルの種類と、検索するディレクトリを設定できます。
Essentials Extras:
チェックをいれた形式のファイルのみ検索結果に表示されます。例えば、「Preferences」にチェックを入れると、Macのシステム環境設定内の項目を。「Contacts」にチェックを入れると、アドレスブックに登録されている連絡先を検索することができます。
Unintelligent:
ファイルの種類に関係なく全てのファイルを検索しますが、検索スピードが遅くなる上に、システムにかなりの負担がかかると思います。「Unintelligent」と書かれているように、これを有効にするのはやめた方がいいと思います。
Search Scope:
ここにディレクトリを登録すると、そのディレクトリ内のファイルも検索対象に含まれるようになります。ファイルを検索しても表示されない場合は、そのファイルが入っているディレクトリがSearch Scopeに登録されているかどうか確認してください。
※注意:Alfredはファイルの検索にSpotlightのインデックスを使用しているようで、Search Scope に登録したディレクトリがSpotlightの検索から外されていると検索できません。
File Search
環境設定のFile Searchは、「find」「open」「in」で検索した際の設定です。上の Default Result とは別に、検索するファイルの種類や、ディレクトリを設定します。
File Search:Keywords
File Search検索の有効/無効の切り替えと、呼び出す際のキーワードを変更できます。
下の「Result limit」は、検索結果で表示するファイル数の上限を「20」「30」「40」から設定できます。
File Search:Exclusions & Scope
「open」「find」で検索する際のファイルの種類や、ディレクトリの設定を変更できます。
Don't Show:
opneやfindで検索した際に、表示したくない種類のファイルを指定します。
Search Scope:
ファイルを検索するディレクトリを設定します。
Appllications
アプリケーションの検索に関する設定です。
Caching:
アプリの検索等にキャッシュを使用するか否かを設定します。
すでに削除したアプリが検索結果に表示される場合、ここの「Reload」をクリックしてキャッシュを再作成するようです。キャッシュの再作成と同時にSpotlightインデックスも再作成している気がする…。
Fuzzy:
チェックすると曖昧検索が有効になります。
例えば、Firefoxを検索するには、通常は「fire」とかで検索しないと表示されないのですが、Fuzzyを有効にすると、「ff」で検索してもFirefoxが検索結果に表示されます。
アクセサリ
計算機
検索窓に数式を入力すると計算ができます。
デフォルトでは数式を入力すると計算機能に切り替わりますが、計算機の環境設定で Advanced を有効にすると「 = 」を入力した時のみ計算機能が使えるようになります。
辞書検索
検索窓に調べたい語句を入力して意味を調べたり、調べた語句をクリップボードにペーストします。
define + 半角スペース + 文字列
検索窓に「define 半角スペース 文字列」と入力すると、入力した文字列の意味を調べることができます。
検索結果を選ぶと、辞書.app が起動します。
spell + 半角スペース + 文字列
検索窓に「spell 半角スペース 文字列」と入力して表示された検索結果を選択すると、選択した文字列をクリップボードにコピーします。
上の場合、Return を押すとAppleが、command 7 を押すと、Appletがクリップボードにコピーされます。
デフォルトではクリップボードにコピーするだけですが、辞書検索の環境設定で Paste word on action を有効にすると、 spell で検索した語句を使用中のアプリにペーストしてくれます。
システム
システムの操作
検索窓に特定のキーワードを入力して実行すると、再起動や、スリープといったシステム関連の操作をAlfredから行うことができます。
例えば、「emptytrash」を入力して実行すると、ゴミ箱を空にしてくれます。
使えるキーワードは以下になります。
キーワード | 説明 |
---|---|
screensaver | スクリーンセーバーを起動 |
trash | ゴミ箱の中を表示 |
emptytrash | ゴミ箱を空にする |
logout | ログアウト |
sleep | スリープ |
lock | 画面をロック |
restart | 再起動 |
shutdown | 電源OFF |
これらの有効/無効の切り替えや、呼び出すキーワードは環境設定で変更できます。
メディアやボリュームの取り出し
検索窓に「eject」と入力して実行すると、リムーバブルメディア(CD/DVD)か、外付けHDD等のマウント中ボリュームのどちらかを取り出すことができます。
リムーバブルメディアと、マウント中のボリューム、どちらをejectの対象にするかは、環境設定で選択します。
ボリュームのアンマウントは、OSX 10.6以降で使えます。
アプリケーションの操作
起動中のアプリケーションに対して、「hide:隠す」「quit:終了」「forcequit:強制終了」をAlfredから実行できます。
例えば、起動中のアプリを終了するには、「quit」と入力して検索結果に表示された項目を選ぶか、上のように「quitアプリケーション名」と入力します。
環境設定では、これらの有効/無効と、キーワードの変更ができます。
参考Link:
Alfred App Help
Alfred tips
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