VirtualBoxやVMwareFusion等の仮想化ソフトのネットワーク設定についてです。ネットの設定で選べる項目がいくつかあると思いますが、それぞれ何がどう違うのかを簡単にまとめてみました。
※使用環境
- Virtual Box 4.0.6
- VMware Fusion 3.1.2
VirtualBox
VirtualBoxでは、以下の5つが設定できます。- 未割当て
- NAT
- ブリッジ
- ホストオンリー
- 内部ネットワーク
「未割当て」は、そのままなので省きますが、それ以外の4つの設定について。
NAT
NAT(Network Address Port Translation)とは、WAN側のグローバルIPアドレスを、LAN内のプライベートIPアドレスに変換する仕組みで、簡単に言うと「ルーター」のことだと思ってもらえばいいと思います。
仮想化ソフトにも、ゲストOS用に同じ様なものが組まれており、VirtualBoxでNATを選択した場合のネット接続は以下の様になります。
- ネットサーフィンや、メールのやりとり等できる。OK
- ゲストOS → 他のPCへ接続できる。OK
- ゲストOS → ホストOSへ接続できる。OK
- ホストOS → ゲストOSへ接続できる。NG
- 他のPC → ゲストOSへ接続できる。NG
NAT接続をイメージにするとこんな感じです。

ブリッジ
ゲストOS上にサーバーを構築し、それを外部に公開する場合等に設定にします。
NAT接続では他のPCや、ネット上からゲストOSの存在を確認することが出来ませんでしたが、ブリッジ接続ではホストとゲストは、ネットワーク上で別のPCとして存在しているので、外部から確認する事が出来ます。
ゲストOSがネットワークに直接接続されているような扱いになるので、VirtualBoxでブリッジを選択した場合の接続は以下の様になります。
- ネットサーフィンや、メールのやりとり等できる。OK
- ゲストOS → 他のPCへ接続できる。OK
- ゲストOS → ホストOSへ接続できる。OK
- ホストOS → ゲストOSへ接続できる。OK
- 他のPC → ゲストOSへ接続できる。OK
ブリッジ接続をイメージにするとこんな感じです。

ホストオンリー
ホストとの通信は可能ですが、外部との通信ができなくなります。外部との通信を遮断した環境にする場合に設定します。
- ネットサーフィンや、メールのやりとり等できる。NG
- ゲストOS → 他のPCへ接続できる。NG
- ゲストOS → ホストOSへ接続できる。OK
- ホストOS → ゲストOSへ接続できる。OK
- 他のPC → ゲストOSへ接続できる。NG
ホストオンリー接続をイメージにするとこんな感じです。

内部ネットワーク
ゲストOS間でのみ通信可能な設定です。外部やホストとの通信を遮断した環境にする場合に設定します。
- ネットサーフィンや、メールのやりとり等できる。NG
- ゲストOS → 他のPCへ接続できる。NG
- ゲストOS → ホストOSへ接続できる。NG
- ホストOS → ゲストOSへ接続できる。NG
- 他のPC → ゲストOSへ接続できる。NG
内部ネットワーク接続をイメージにするとこんな感じです。

VMware Fusion
VMwareFusionでは、以下の3つが設定できます。
- NAT
- ブリッジ
- ホストオンリー
このうち、ブリッジと、ホストオンリーに関してはVirtualBoxと同じなので省きますが、NATはVirtualBoxと少し違う接続になります。
- ネットサーフィンや、メールのやりとり等できる。OK
- ゲストOS → 他のPCへ接続できる。OK
- ゲストOS → ホストOSへ接続できる。OK
- ホストOS → ゲストOSへ接続できる。OK
- 他のPC → ゲストOSへ接続できる。NG
VirtualBoxのNATでは「ホストOS → ゲストOS」の接続ができませんでしたが、VMwareFusionでは接続可能です。
VMwareFusionのNAT接続をイメージにするとこんな感じです。

この時、ゲスト同士の通信は出来ません。ゲスト間で通信したい場合はブリッジにすれば通信できます。
参考Link:
VirtualBox Virtual Networking | WebLog about me.
VirtualBox (3) - garbagetown
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