Macが重くなりCPU占有率が100%を超える「暴走」状態の時に、私の環境でよく見かける4つのプロセス[coreservicesd] [SystemUIserver] [Dictionary Trainer] [mds(Spotlight)]に対する対処法です。過去に書いていますが、自分で見返す際に見やすいようにしたかったのと、追記や訂正があるので1つにまとめました。
coreservicesd
coreservicesd
は、Frameworkというアプリの基本的なプログラム構造や機能に関連するプロセス(多分)なので、暴走するとFinderを筆頭に各アプリが操作不能になります。
ただ、DockやDockが司るSpaces、Exposeといったアプリは別プロセスらしく、coreservicesdが暴走しても操作できる場合があります。
coreservicesd暴走時の対処法
下記パスにあるフォルダを削除し、OSを再起動して様子を見ます。
SystemUIserver
SystemUIserver
は、メニューバーにあるOSXが登録する通知アイコンを制御しているプロセスで、時計やIME、MobileMe、Time Machine、AirMac、Bluetooth等の通知アイコンを制御しています。
このSystemUIServerが暴走すると、システム全体の動作が遅くなり、基本的には以下の様な症状が発生します。
- 時計やIMEが表示されない
- Finderが応答なし
- 特定の環境設定が応答なし
- 電源が落ちない
上記以外に、私の環境ではこのプロセスが暴走してメモリを消費し尽くすといった症状が発生し、OS起動中や、スリープから復帰した直後にOSがフリーズするという症状に何度も遭遇しました。
SystemUIserver暴走時の対処法
下記パスにあるファイルを削除し、OSを再起動します。
暴走しているかどうか疑わしい場合は下記コマンドを実行し、SystemUIserverを再起動して様子を見ます。
Dictionary Trainer
Dictionary Trainer
とは「ことえり」を鍛える機能で、MailやSafariから単語を拾い、自動で学習するプロセスです。
私の環境では、Mailを起動したと同時にDictionaryTrainerのCPU占有率が100%を超え、数分後に正常に戻るという症状が発生しました。
Dictionary Trainer暴走時の対処法
/Users/USERNAME/Library/Preferences
フォルダ内にある、下記の2つのファイルを削除して、Dictionary Trainerを初期化します。
ファイルを削除しても症状が改善されない場合は、Dictionary Trainerを強制停止するという方法もあります。
元の状態に戻すには以下を実行します。
mds(Spotlight)
mds(metadata server)
とは、Spotlightの検索と索引を制御しているプロセスです。
このプロセスが暴走すると、Spotlightの検索や、索引の再構築開始時からCPU占有率が100%になったり、再構築が何日たっても終わらないといった症状が発生します。
mds(Spotlight)暴走時の対処法
「システム環境設定」「Spotlight」と進み、「プライバシー」タブから、索引を再構築するボリュームを検索対象から一度外し、再度検索対象に加えます。
コマンドで済ます場合は、下記を実行します。
赤字の部分に再構築したいボリュームを指定します。
再構築しても症状が改善されない場合
LAserver(Language Analysis Server:言語解析サーバー)の初期設定ファイルが破損したことでLAserverが暴走し、それに引きずられてSpotlightが暴走している可能性があります。
その場合は、下記パスにある2つのファイルを削除した後、OSを再起動してLAserverを初期化します。
これらを試しても症状が改善しなかったり、すぐに再発する場合は…
これらの対処法はOSのシステムファイルが何らかの原因で破損している場合に有効なものであって、原因がサードパーティー製アプリ(Apple純正ではないアプリ)である場合は症状が改善されないことが多いと思います。
システムとアプリ、どちらが原因かを切り分けるには、セーフブートモードで起動する(Shiftを押しながらOSを起動)か、新規アカウントを作成し、作成したアカウントでログインしてみます。
その際に症状が出なければアプリである可能性が高いので、ある程度は原因の切り分けができると思います。
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