VMwareFusionのパフォーマンスを上げるための設定です。ネット上で数多く報告されていますが、情報が乱立していて分かりづらいので、後で見返せる様にまとめてみました。
CPUとメモリの割り当て
CPU
マルチコアのCPUであれば、最低でも2個は割り当てます。
私はデュアルコアで2つとも使う様に設定してますが、全て割り当てたことでホスト側のMacが不調になった事は無く、一つしか割り当てない時と比べると調子が良い様に感じます。
メモリ
基本は推奨値ですが、積んでいるメモリの容量が多いor少ないのであれば変更してもいいと思います。ホストであるMacのメモリ使用状況や、ゲストOSによって違ってきますが、実メモリの4分の1程を割り当てる感じで良いと思います。
HDD
ホストOSであるMacでの設定
仮想ディスク保存先を起動ボリューム以外のHDDに保存します。MacProの様に内蔵HDDが複数あれば良いのですが、そうではない場合は容量に空きのある、高速な外付けHDDにします。(可能であれば)
VMwareでの設定
以下の3つを設定します。
- バスタイプはSCSIに。
- ディスク領域は事前に割り当てる。
- ファイルを2GBに分割しない。
ディスク領域とファイル分割は、スナップショットを使用していなければゲストOSインストール後でも設定できますが、時間が掛かる上にホストOSのメモリをかなり消費するので、インストール時に設定したほうが良いと思います。
スナップショットを使わない
スナップショットを使用してしまうとパフォーマンスが低下してしまうので、使わない様にします。
ゲストOSのバックアップをとりたい場合は、「.vmware」という拡張子がついている仮想OSの本体をコピーします。
設定ファイル「.vmx」を編集
「.vmware」という拡張子がついている仮想OSの本体を、右クリック>>「パッケージの内容を表示」で開き、その中にある「.vmx」という拡張子のファイルをテキストエディタ等で開いて編集します。
↑画像クリックで拡大します。
ファイルを開いたら、以下の各設定をファイルの一番下の空いている部分に付け加えます。
仮想メモリではなく実メモリを使う様にする
Mwareの仮想OSは「.vmem」というファイルを作成し、それを仮想メモリとして使用しているのですが、それによってHDDのアクセスが増え、パフォーマンスが低下してしまう場合があります。
「.vmx」ファイルに下記を付け加え、実メモリを使用するようにします。
mainMem.useNamedFile = "FALSE"
※これについては、別記事「「VMware Fusion:知っておきたい設定のまとめ。」の追記と訂正 - 仮想メモリの.vmemをOFFにする方法。」を参照してください。
メモリトリミングを無効にする
ゲストOSで未使用のメモリを解放してホストで再利用することで、メモリが少ない状況に対応する機能なのですが、メモリに余裕がある場合はディスクアクセスが増えて、逆にパフォーマンスが低下してしまう場合があります。
最近の機種は最初から大容量のメモリを積んでいる場合が殆どなので、無効にしておいた方が良いと思います。
MemTrimRate = "0"
ビデオRAMの容量を指定
ビデオRAMに割り当てる容量を任意の値に変更します。 下記のいずれか一つを「.vmx」ファイルに記入します。
16MBを指定する場合。
svga.vramSize = "16777216"
32MBを指定する場合。
svga.vramSize = "33554432"
64MBを指定する場合。
svga.vramSize = "67108864"
128MBを指定する場合。
svga.vramSize = "134217728"
256MBを指定する場合。
svga.vramSize = "268435456"
512MBを指定する場合。
svga.vramSize = "536870912"
参考Link:
俺の覚書 VMWareWorkstation(VMWarePlayer)の設定で性能上気をつけるべき所(大幅改定)
VMware Fusion のチューニング | MNPZ.BLOG
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